栗坂某の黒歴史
全国津々浦々1085人の栗東坂路ファンにお届けする「栗東坂路アワード2007」。昨年栗東坂路で良くも悪くも活躍した人馬を勝手に表彰すると共に、坂路党の記憶に長く残らん事を切に願う。尚、転厩馬の登坂本数は当社規定「もってけ調教服制度」に基づき、転厩先のものとしてカウントする(えー
順位 | 馬名 | 厩舎 | 本数 | 順位 | 馬名 | 厩舎 | 本数 |
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1 | メイショウサムソン | 高橋成忠 | 420本 | 6 | マキハタサイボーグ | 新川恵 | 356本 |
1 | メイショウディオ | 高橋成忠 | 420本 | 7 | ファンドリコンドル | 高橋成忠 | 337本 |
3 | ホッコーソレソレー | 浜田光正 | 369本 | 8 | サンレイジャスパー | 高橋成忠 | 329本 |
3 | ダイキチヘイロー | 高橋成忠 | 369本 | 9 | メイショウシキブ | 高橋成忠 | 320本 |
5 | インプレッション | 沖芳夫 | 357本 | 10 | テイエムノブシオー | 新川恵 | 319本 |
昨年最も多く登坂した「最多登坂馬」には、天皇賞春秋連覇でJRA賞特別賞を受賞したメイショウサムソン、同馬主同厩舎のメイショウディオが420本の同数で選出。ご存じのようにメイショウサムソンは昨年の2月末日まで瀬戸口勉厩舎に所属していたが、同年最初の坂路入りは移籍後の3月2日なので、420本は純粋に高橋成忠厩舎で叩き出したもの。年間通じて高いパフォーマンスを示した裏には豊富な乗り込み量があり、また、それが特別ではない事を同厩舎の上位占有率が示している。ちなみに同数1位のメイショウディオは、幻に終わったサムソンの仏遠征の帯同馬・・・ではない。(帯同馬はメイショウレッド)
順位 | 厩舎 | 本数 | 順位 | 厩舎 | 本数 |
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1 | 高橋成忠 | 6164本 | 6 | 石坂正 | 4716本 |
2 | 池江泰郎 | 5003本 | 7 | 佐々木晶三 | 4710本 |
3 | 松田国英 | 4981本 | 8 | 松元省一 | 4678本 |
4 | 新川恵 | 4960本 | 9 | 橋口弘次郎 | 4605本 |
5 | 五十嵐忠男 | 4844本 | 10 | 安田隆行 | 4334本 |
やはりと言うべきか「最多登坂厩舎」には最多登坂馬で上位を占めた高橋成忠厩舎が輝く。下位が接戦を演じる中、1000本突き抜けての首位奪取は圧巻の一言。これだけ利用頻度が高いとニューポリトラック導入等で坂路が長期間閉鎖された際の調整が心配になるが、幸か不幸かニューポリトラック導入が先か師の定年が先かという状況なので杞憂に終わるかもしれない。また、3位にランクインした松田国英厩舎の調教助手から調教師へ転身した友道師は3066本で25位、角居師は2029本で70位と、何れも見栄えのする馬を送り出している印象がある割に坂路の利用頻度には大きな違いが見られる。
順位 | 厩舎 | 本数 | 順位 | 厩舎 | 本数 |
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1 | 目野哲也 | 323本 | 6 | 本田優 | 785本 |
2 | 鹿戸明 | 393本 | 7 | 吉田直弘 | 945本 |
3 | 武宏平 | 600本 | 8 | 武邦彦 | 983本 |
4 | 柴田光陽 | 756本 | 9 | 小原伊佐美 | 1042本 |
5 | 大橋勇樹 | 772本 | 10 | 福島勝 | 1103本 |
「最少登坂厩舎」は1日1本にも満たない323本の目野哲也厩舎。若手あり、ベテランあり、もってけ調教服制度の影響もあり(かも)で判断の難しい部門ながら、目野厩舎は昨年22勝(内障害2勝)を挙げ、トップ10の中では最も勝ち星が多く、必ずしも栗東坂路が全てではない事を体現している厩舎と言っても良いかもしれない。淀短距離Sで2着したクールシャローン、年末のゴールデンスパートロフィーを制してオープン入りしたダイナミックグロウ、まだ底を見せていないナムラジョンブル辺りを栗東坂路の臭いのしない馬として注目してみるのも一興。栗東坂路をシカトアキラも健在で何より。
順位 | 馬名 | 厩舎 | タイム | 順位 | 馬名 | 厩舎 | タイム |
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1 | スリープレスナイト | 橋口弘次郎 | 48.5秒 | 7 | ホーマンファラオ | 安田隆行 | 49.5秒 |
2 | ヴィクトリー | 音無秀孝 | 48.6秒 | 8 | ジョイフルハート | 小野幸治 | 49.6秒 |
3 | エムオーウイナー | 服部利之 | 48.8秒 | 9 | ジョイフルハート | 小野幸治 | 49.7秒 |
4 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 49.0秒 | 9 | ブルーコンコルド | 服部利之 | 49.7秒 |
5 | ステキシンスケクン | 森秀行 | 49.2秒 | 9 | カノヤザクラ | 橋口弘次郎 | 49.7秒 |
6 | ジョイフルハート | 小野幸治 | 49.4秒 | 9 | ハチマンダイボサツ | 境直行 | 49.7秒 |
3歳牝馬スリープレスナイトがヴィクトリー@空馬の追撃をハナ差凌いで「最速登坂馬」の称号を獲得。以前温く調べた限りでは全体としては芝馬の方が速い時計を出す傾向が見られたが、当時最速のジョイフルハートに続きダートを主戦場とする同馬が最速の座を死守というのはなかなか面白い構図。そのジョイフルハートは6位、8位、9位にランクインするも、自身が樹立した栗東坂路レコード48.0秒には遠く及ばず。あまりに速く駆け抜け過ぎたのか、競走成績の方も伸び悩み、坂路元帥の再起が待たれる。
順位 | 馬名 | 厩舎 | タイム | 順位 | 馬名 | 厩舎 | タイム |
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1 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.2秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
1 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.2秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | 9 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | 9 | ステキシンスケクン | 森秀行 | 11.4秒 |
3 | テイエムクリスタル | 福島勝 | 11.3秒 | - | - | - | - |
※バグではありません。というボケは兎も角「最速ラップ馬」はテイエムクリスタルの独壇場。(1F毎にカウント)
末席のステキシンスケクンが何とも申し訳なさそうな佇まい。坂路党の間では「3Fなら天下人」と専らの噂で、6Fで轟沈する度に生まれた時代が悪かったと思う。まあ、3Fの時代がくるとも思えないが。成績を見ても分かる様に5Fなら我慢が利くので、同馬の動向は常にチェックしておきたい。
順位 | 馬名 | 厩舎 | 本数 | 順位 | 馬名 | 厩舎 | 本数 |
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1 | サクラチェリー | 高橋隆 | 168本 | 6 | ブルーホリゾン | 友道康夫 | 57本 |
2 | マキハタサイボーグ | 新川恵 | 130本 | 7 | コンティネント | 音無秀孝 | 56本 |
3 | ラブアクチュアリー | 武邦彦 | 68本 | 8 | サヨウナラ | 谷潔 | 56本 |
4 | ブルーコンコルド | 服部利之 | 60本 | 9 | トッケンショウブ | 田中章博 | 56本 |
5 | インプレッション | 沖芳夫 | 58本 | 10 | レソナル | 北出成人 | 55本 |
1Fでも計時エラーのある登坂を1本とカウント。で、見事「最多計時エラー馬」となったサクラチェリーは238本中168本に計時エラーが認められ、エラー発生率は70%にも及ぶ。流石のドジッ娘栗東アリスもここまで精度は低くないので、読み取られる側の問題だとは思う。残念ながら同馬は昨年10月で登録を抹消。年内一杯在籍していたら200本の大台も夢ではなかった。
順位 | 厩舎 | 本数 | 順位 | 厩舎 | 本数 |
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1 | 友道康夫 | 808本 | 6 | 池江泰郎 | 402本 |
2 | 安田隆行 | 718本 | 7 | 石坂正 | 371本 |
3 | 山内研二 | 491本 | 8 | 高橋隆 | 364本 |
4 | 谷潔 | 490本 | 9 | 松永昌博 | 344本 |
5 | 藤岡健一 | 471本 | 10 | 五十嵐忠男 | 337本 |
突出したエラー発生率は見られないものの、友道厩舎、山内厩舎は25%前後の確率で計時エラーが発生する。
馬名 | 厩舎 |
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オペラボイス | 領家政蔵 |
2007年9月12日午前5時40分頃、栗東坂路にて心臓麻痺を発症し死亡。改めて冥福を祈ります。
転厩馬の扱いがアレなので参考程度に。本来なら栗東坂路年度代表馬辺りで締めたいのだけど、如何せん秋口以降坂路時計も競馬もろくに見ていないので2007年は該当馬なし(ぉ
上期で選ぶなら放馬で皐月賞馬のヴィクトリーかな。来年はきっちりやれるようにそろそろ本腰を入れて取り組まにゃ。