kurisaka.icu

栗坂某の黒歴史

栗東坂路アワード2009(仮)

2010年2月26日

全国津々浦々1085人の栗東坂路ファンの皆さんこんにちは!今年もまたまた栗東坂路アワードの季節がやってきました。昨年栗東坂路で良くも悪くも活躍した人馬を勝手に表彰するこの企画。これまでと同様に転厩馬の登坂本数を転厩先のものとしてカウントする「もってけ調教服制度」を採用し、大人の事情により馬名未登録馬が少し残る中での集計で正確性を欠く為、相も変わらず(仮)を冠してお送りいたします。

最多登坂馬

順位 馬名 厩舎 本数 順位 馬名 厩舎 本数
1 メイショウシオギリ 高橋成忠 333 6 ファンドリカップ 高橋成忠 295
2 ライブコンサート 白井寿昭 331 7 ケイエスバウアー 高橋成忠 288
3 キャプテンベガ 松田博資 330 8 ダノンアスカ 沖芳夫 259
4 ファンドリキセキ 高橋成忠 297 9 メイショウホウオウ 高橋成忠 258
5 マキハタスプーン 新川恵 295 10 ケイエスユリ 高橋成忠 253

年明け早々京都金杯を制したライブコンサート、重賞連対のあるキャプテンベガをハナ差退け最多登坂馬に輝いたのはメイショウシオギリです!下級条件馬ゆえに知名度は低いのですが、走りに走った昨年の出走回数は17回を数え、近年不振に喘ぐ高橋成忠厩舎に貴重な勝ち星をもたらした孝行娘。ちなみに高橋成忠厩舎は昨年8勝を挙げていますが、最多登坂馬ベスト10にランクインしたメイショウシオギリ、ファンドリカップ、ケイエスバウアー、ケイエスユリで半分の4勝を占めているのは興味深いところです。

最多登坂厩舎

順位 厩舎 本数 順位 厩舎 本数
1 高橋成忠 5392 6 佐々木晶三 4424
2 橋口弘次郎 5094 7 新川恵 4420
3 音無秀孝 4879 8 五十嵐忠男 4273
4 池江泰郎 4801 9 松田国英 4032
5 石坂正 4673 10 安田隆行 3995

このタイトルにおける安定感は他の追随を許さず。08年は池江泰郎厩舎の急襲に遭い次点に甘んじるも、往時のメイショウサムソンの如き勝負根性で見事に差し返し、07年以来2度目の最多登坂厩舎のタイトルを手にしたのは高橋成忠厩舎です!今すぐ坂路マイレージを導入してあげて!…とはいえ、高橋師も来年の春で定年を迎えます。管理馬の調整などで登坂本数の低下が懸念されますが、是非とも連覇で有終の美を飾って戴きたいですね。

一方、ポスト高橋を虎視眈々と狙うは坂路の大家橋口弘次郎調教師。9位→5位→2位と些かジリ脚ながらついに首位を射程圏に捉えました。が、近頃ニューポリトラックコースへの浮気も見られますので、ソラを使って後続に差される可能性も十分にありそうです:P

最少登坂厩舎(引退及び美浦の厩舎を除く)

順位 厩舎 本数 順位 厩舎 本数
1 目野哲也 591 6 牧浦充徳 827
2 鹿戸明 701 7 大根田裕之 870
3 大橋勇樹 810 8 藤岡範士 889
4 吉岡八郎 822 9 柴田光陽 894
5 中村均 825 10 清水久詞 971

07年の首位から一転して08年は圏外にまで後退した"とあるBコースの錬金術師"こと目野哲也調教師が一気のまくりで2度目の戴冠!坂路をシカト明調教師はまたまた詰めの甘さを見せ首位奪取ならず。この界隈での注目株はデビューから負けなしの4連勝でダート界の新星と期待されるナムラタイタンを管理する大橋勇樹調教師。坂が得意ではなさそうな同馬とトラック調教師の平地タッグの快進撃に坂路調教師もうかうかしてられません。

最速登坂馬

順位 馬名 厩舎 タイム 順位 馬名 厩舎 タイム
1 クリスティイモン 柴田光陽 48.9 7 コスモベル 西園正都 49.8
2 コスモベル 西園正都 49.1 7 マイネレーツェル 五十嵐忠男 49.8
3 コスモベル 西園正都 49.4 10 ウエスタンダンサー 崎山博樹 49.9
4 アントニオバローズ 武田博 49.6 10 エイシンデピュティ 野元昭 49.9
4 マチカネハヤテ 河内洋 49.6 10 カノヤザクラ 橋口弘次郎 49.9
6 パッションローズ 岡田稲男 49.7 10 コウエイハート 山内研二 49.9
7 ウォーターショーン 高橋隆 49.8 - - - -

言わずもがなの坂路の花形最速登坂馬。その類い希なるスピードからオープンクラスでの活躍を期待され、07年スリープレスナイトはスプリンターズSを制し、08年ヒシカツリーダーは根岸Sでクビ差の2着と接戦を演じました。それゆえに注目の集まる09年最速登坂馬に輝いたのは……なんとびっくりクリスティイモン!同馬はこの時計以外に50秒を切ったことはなく、まさにバクシンオーの血が成した乾坤一擲の登坂でありましょう。しかし、残念ながら既に中央での登録を抹消され大井へと移籍しておりまして、栗東坂路に同馬の勇姿はありません。大井での活躍を切に祈るのみであります。

コスモベルは初めてのランクインで3席確保と地力を強化。それが重賞での上位入線に繋がっているのでしょうか。アントニオバローズは先日短いところを使われましたが、直線に入ると一杯一杯。鞍上の角田騎手曰く"まだノドが鳴りますね"とのこと。素質は一級品なので何とか復活を遂げて欲しいです。マチカネハヤテは年明けの伏見Sで華麗な逃げ切り勝ちを収め再び重賞戦線へ。パッションローズは新潟直千までぐっと我慢!

最速ラップ馬

順位 馬名 厩舎 タイム 順位 馬名 厩舎 タイム
1 ワーキングボーイ 須貝尚介 11.3 5 コスモベル 西園正都 11.6
2 クリスティイモン 柴田光陽 11.4 5 テーオーギャング 松永幹夫 11.6
2 レッドディザイア 松永幹夫 11.4 5 ドリームトラベラー 田中章博 11.6
4 テーオーギャング 松永幹夫 11.5 5 パッションローズ 岡田稲男 11.6
5 ウエスタンダンサー 崎山博樹 11.6 5 マイネレーツェル 五十嵐忠男 11.6
5 グランプリオージー 中尾秀正 11.6 5 マチカネハヤテ 河内洋 11.6
5 コウエイアンズ 小島貞博 11.6 5 メイショウデイム 佐山優 11.6

最速登坂馬クリスティイイモンの二冠を阻止してワーキングボーイが最速ラップ馬の称号を獲得!あれは昨年の2月半ばのこと。橋口・音無両御大の陣取る坂路小屋に開業前の須貝尚介調教師がいるとの記事を読み、須貝師の坂路調教に期待したものですが、開業初年度から管理馬でタイトルを獲得するとは思いませんでした。残念ながらワーキングボーイは昨年末のギャラクシーSを最後に現役を退いておりますので、今年は新たな馬でのタイトル獲得に期待しましょう。

2位タイには昨年の秋華賞馬で現在ドバイ遠征中のレッドディザイアがランクイン。昨年リーディングサイア―に輝いた父マンハッタンカフェは栗東坂路においてもその勢力を拡大しており、11秒台のラップを刻む快速馬であっても存外距離が持ったりする様は強化型サクラバクシンオーの趣。その微妙な喩えとは裏腹に今後も競馬界を席巻せんとする圧力を感じております。また管理する松永幹夫師も常に試行錯誤と口にしながらも坂路使いとして光るものがあり、こちらも若手坂路調教師のホープでありましょう。

最多計時エラー馬(1Fでも計時エラーのある登坂を1本とカウント)

順位 馬名 厩舎 本数 順位 馬名 厩舎 本数
1 マイプリティワン 石坂正 85 6 ヴァーミリアン 石坂正 66
2 スタッドジェルラン 安田隆行 82 7 ソルジャーズソング 鮫島一歩 65
3 カンファーピュア 清水出美 71 8 セイウンワンダー 領家政蔵 64
4 マイネレーツェル 五十嵐忠男 69 8 アドマイヤヘッド 友道康夫 64
5 ハマノエルマー 服部利之 68 10 ビーグロウリアス 松永昌博 63

引退後繋用先の牧場で身罷った昨年のタイトル馬サヨウナラのいた席を他馬に渡してなるものか!そんな気迫溢るるエラー本数積み増しでスタッドジェルランを振り切り昨年2位から首位を奪取したマイプリティワン。エラーの多さもどこ吹く風、昨夏のエニフSでは後方からの競馬でグロリアスノアの2着と健闘。その後の状況が掴めませんが現役なのは確かですので再び競馬場に戻ってくるのを楽しみに待ちましょう。それにしても昨年に引き続きなかなかの面子ですこと。

最多計時エラー厩舎(同上)

順位 厩舎 本数 順位 厩舎 本数
1 安田隆行 522 6 石坂正 368
2 友道康夫 492 7 清水出美 363
3 五十嵐忠男 463 8 谷潔 357
4 松永昌博 406 9 池江泰郎 343
5 昆貢 383 10 服部利之 334

3年続けて友道康夫→安田隆行の馬単で鉄板かと思われた最多計時エラー厩舎はまさかの裏目で安田隆行厩舎が1位入線!友道厩舎のエラーの減り具合について審議を行いましたが到達順位の通り確定します:P

総括?

とりあえず今年もやりましたが来年は怪しさ満点です。